四間飛車穴熊 自戦記No.2 対銀冠

 こんばんわ(#^^#)

 

四間飛車穴熊自戦記シリーズ第2弾です。

 

前回同様、コメントを残していくのでそれを見ながらコマを進めていただけたら幸いです。基本的に振り飛車側からの家意見を残していきます。

また対局日から若干時間がたっているため、細かい変化や考えていたことは忘れてしまいました。

 

まぁ、細かいことは気にせず、早速行きましょう。

 

 

▲相手の人 vs. ▽いるか (上側が先手です.)

 
私が後手です。相手の方は24で2500後半~2700くらいの方。居飛車党で、四間飛車穴熊には、普通の居飛穴にはせず、銀冠か銀冠穴熊に組んでくるイメージがあります。
 
15手目 
 予想通り持久戦模様に。おそらく▲78銀となるでしょう。
 
16手目 
 前回も言ったかもしれませんが、地味に大事な1手。これを忘れて△82玉などとすると、すかさず▲68角と引かれて苦戦。細かいことは気にせず、とにかく相手が角を上がったらこっちも銀を上がるという呼吸で行きたい。
 
23手目
 予想通り▲78銀。ここから▲86歩から銀冠はほぼ確実ですが、前回述べた通りノーマル銀冠か銀冠穴熊では展開が大きく異なってくるので、相手の様子はまだまだ注目しなければいけない。
 24手目以降の後手の、△46歩~36歩~47金~39金 は相手がどちらのタイプであっても対応できるのでとりあえずこの形を組んで様子見。ちなみに、△56銀は相手が銀冠穴熊ならば損ではないが、ノーマル銀冠憎まれた際は、少し動きにくくなってしまう印象があるので、自分は基本43の銀はぎりぎりまで保留するようにしています。
 
33手目 
 先手は▲66歩と陣形の整備を進めました。自然な1手に見えますが、これは結構この試合の方向性を決める重要な1手です。角道を止めるということはノーマル
銀冠で戦うという意思表示だと思ってもいいかもしれません。理由としては、銀冠穴熊に組む際66歩をついてしまうと53の銀が取り残されやすくなってしまう点や、7筋に飛車を転換して角頭を狙われた際に、受けにくくなってしまう点(66銀とできない。)からメリットが少ないためです。
 ということで、ノーマル銀冠ということが大体決定しましたが、それはそれで攻め方をしっかり考えなければいけません。安易に△72飛から攻めようとしても43の銀を攻めに使いにくい点や76の地点が固い点からあまりうまくいかないイメージです。対ノーマル銀冠の攻め方の一例としましては、本譜のような相手が▲66歩と角道を止めた瞬間にすかさず△45歩~△44銀という攻めの形を作るという手段です。無条件で△45歩△44銀(△54歩)の形が作れたら作戦勝ちなのではないかと自分は考えています。
まぁとにかく、対穴熊の時とは違って、ノーマル銀冠に対しては手厚い攻めをしないと、簡単に攻めを余されてしまうので攻めることや、攻めの形を作ることに関しては注意が必要です。その時点で勝負が決まる恐れすらあります。
 
34手目
 だらだらと書きましたが、とにかく理想形を目指し△45歩と突きました。
ここで先手が▲67金右みたいな手なら、△44銀と上がって振り飛車十分でしょう。
 
35手目~
 ▲65歩と早速反発してきました。知らない人だと驚きそうな手ですが、おそらくここは反発する1手です。居飛車としても45歩44銀の形に組まれてはいけませんので。角交換する手もあるかもしれませんが、ここは定跡に則り、△44銀と角交換を拒否しつつ攻めの形を整える。
 
以下、駒組が少し続く。
 
44手目
 今相手が▲98玉と寄った局面。
非常に悩ましいですね。どこから攻めていいかわかりません。
ちなみに、ここで1番やってはいけない手は△54歩です。すかさず▲35歩と突かれると将棋が終わります。(同歩は34歩、同銀は33角成~53角。)△54歩と5筋を絡めて攻める場合、一度63金と形を整える必要があります。(前述の53角がない)
もちろん、この局面で△63金~△54歩~△55歩の攻めもあると思います。
他には、△94歩などもありますかね?直前の▲98玉を咎めるならばこの手もありそうです。
 
自分は△62飛と回ってみました。あまりやったことはない攻め方その場で咄嗟に思いついてやりました。
 
53手目 
 金を変なところに追いやってまぁ悪くないだろうという気分でしたが、この局面も意外とやる手が難しい。△74金と行ければ話は早いのですが、▲34歩で無理そうだと判断しました。
 
62手目
 先手が金取りに飛車を味よく回った局面。なんとなく将来28角から自陣に馬を引き付ける含みを持たして△65歩と打ちましたが、本譜の進行を見ると明らかに△64歩と打ったほうがお得でした。残念。
 
65手目
 相手は▲76歩と打ちましたが、おそらく▲77桂としたほうがよかったですかね。
 本譜は悪いながらも△85歩で勝負形だと思いました。玉頭戦は得意なので。
 
74手目
 △54角と攻防の位置に角を据えることができてだいぶ勝負できる形になってきたかという局面。この手に対し相手は▲62飛成と切り飛ばしましたが、相当脅威だった飛車がきえさったので、勝負はわからなくなりました。
 
82手目
 居飛車切れ模様か・・?
 
84手目
 ▲55歩に対して、どこに角を引くかという問題ですが、攻めを重視するならば、△32角でしょうが、このラインに角を据えていたところで実際攻めれるわけではないので、ここは手堅く受けに回って△76桂などの確実な攻めを目指すのがよいだろうという判断により、△72角と引きました。この形意外とスキがなく硬いですね。
 
91手目
 ▲34飛で、完全にこっちがよくなったと思いました。シンプルに△74桂で受けが難しく、それこそ寄り筋なのではと。
 
95手目
 手が広いところですが、自陣は鉄壁なので、絶対にキレない攻めをすることが大切だと思い、べたっと△67金。スマートではないですが、確実ではある。
 
以下は無事寄せ切り勝利。
 
 
【総評】
個人的に、結構嫌なノーマル銀冠の一線でした。細かい手順の前後はありましたが定跡に近い形をなぞる勝負でした。今回は44手目△62飛が変化の1手で、その場の思い付きではありましたが、まずまずの戦いだったのではないでしょうか?
しかし、35の銀や33の桂が完全に遊んでしまっている点などまだまだ改良点はありそうです。
一応、今回のこの変化をソフトに聞いてみたところ62飛のところは500点ほど悪いそうです(笑)まぁ、四間飛車穴熊に組んだ時点で200~300悪いと認定されてしまうような戦法なのでー500くらいは誤差です。人間相手であればなんとかなりますね。銀冠にはコレ!という決定的な対策を持っていないため、ぜひ見つけていきたいです。
 
 
今回はこの辺で。読んでくれた方ありがとうございました。
 
いるか